【3月6日 AFP】東京都がフグの販売に関する規制を緩和する方針であることが5日、都関係者の話から明らかになった。

 フグは冬の味覚を代表する高級魚だが、有毒部位を取り除かずに食すと中毒を起こすことでも知られている。

 現行の規制によると、都内ではフグの有毒部位を取り除く訓練を受けたフグ調理の有資格者がいない飲食店ではフグ料理の提供が出来ない。

 だが都内の消費者は、インターネットなど通信販売を通じて、かなり以前からフグの名産地九州などを中心に都外からフグ肉を購入している。また、都内のスーパーマーケットなども、他の地域でフグ調理有資格者が処理したフグ肉を都外から仕入れて販売しているという。

 現行の規制は、こうした流通の実態からかけ離れていることから、開会中の都議会は、他の場所で下処理されたフグも都内の飲食店などで販売を認める方向で規制緩和を審議している。(c)AFP