【2月3日 Relaxnews】今年は、タブレット型情報端末「iPad(アイパッド)」の画面上で実物のおもちゃを動かして遊ぶ「iPadコンパーチブル玩具」がトレンドとなりそうだ。世界各国の最新のおもちゃが集結する英国とドイツの国際玩具見本市で、アプリ連動型の玩具が相次いで賞を受賞したのだ。

 1月末に開催された英ロンドン国際玩具見本市(London Toy Fair)では、今回初めて最新ベスト玩具賞の対象部門に「アプリ連動型玩具(App Toy)」部門が設けられ、独ニュルンベルク国際玩具見本市(Spielwarenmesse International Toy Fair Nuremberg)でもアプリ連動型のミニカーが大賞を受賞した。

 アプリ連動型玩具は、実物のおもちゃとiPadやスマートフォン(多機能携帯電話)の画面上で動くイメージ画像とを組み合わせて遊ぶ、現実世界と仮想世界を融合させたおもちゃだ。

 ロンドンの見本市では、キャラクターオプションズ(Character Options)社の「AppGear」が賞を獲得した。スマートフォンの画面に映し出される映像は、おもちゃの戦闘機や厚紙の背景など、実物の玩具の種類や配置によって変わる。例えば、シューティングゲームで遊ぶ場合、スマートフォンの画面上は、実際に並べた厚紙の背景や標的の種類によって変化していく。

 一方、現在開催中のニュルンベルクの見本市で1日、大賞に輝いたスピンマスター(Spin Master)社の「Appmates」は、iPadをゲーム盤として、ピクサー(Pixar)の映画「カーズ(Cars)」シリーズに登場する車のキャラクターのミニカーで遊ぶもの。iPad上でミニカーを動かすと、画面上のサーキットの風景が次々と動いていく。

 こうしたアプリ系おもちゃは前年末、大型玩具チェーン「トイザらス(Toys-R-Us)」の年末商戦で「ホット・トレンド」に選ばれた。年明け早々の2つの玩具見本市でともに賞を取ったことからも、このトレンドがしばらく続くのは間違いなさそうだ。(c)Relaxnews/AFPBB News