【1月6日 AFP】豪華客船タイタニック号(Titanic)が沈没してから100年の今年、船周辺の北大西洋海底から引き揚げられた品々がオークションにかけられる。オークションはニューヨーク(New York)で行われ、品数は17トンの船体の一部や特別室の乗客用の陶器など5000点に及ぶ。

 オークションの開催日は、ニューヨークへ向かうタイタニック号が処女航海中にカナダ・ニューファンドランド(Newfoundland)島沖の氷山に衝突し沈没してからちょうど100年にあたる4月11日。史上初となる規模の今回のオークションは、ニューヨークのオークション会社ガーンジー(Guernsey's)が、一括で売りに出す。

「水深4キロのタイタニック号沈没現場から引き揚げられた品が売りに出されるのは初めてだ」として、同社は今回のオークションを「歴史的」なものとうたっている。

 同社は落札総額が1億8900万ドル(約146億円)に上るとみている。

 引き揚げられた品々には、ひげそり用品、おもちゃ、キセルなどから、エドワード・スミス船長(Edward Smith)や船員が着ていた紺色の制服に付いていた真ちゅうのボタンまで、様々なものが含まれている。

 今回オークションにかけられるのは、米展示会社Premier Exhibitionsの子会社で、タイタニック号関連ビジネスを展開するRMSタイタニック(RMS Titanic)が1987年から行っている一連の発掘作業で引き揚げられた品々。(c)AFP/Brigitte Dusseau

【動画】タイタニック号から引き揚げられた品々、競売へ(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)