【12月5日 AFP】オーストラリアの与党・労働党(Labor party)は4日の党大会で、ジュリア・ギラード(Julia Gillard)豪首相が提案したインドへのウラン禁輸措置を解除する方針を賛成206、反対185で決定した。

 オーストラリアはこれまで、インドが核拡散防止条約(Nuclear Non-Proliferation Treaty)に未署名なことを理由に、ウラン輸出を停止していた。これに対しジュリア・ギラード(Julia Gillard)豪首相は、中国などの新興国にウランを輸出する一方で、「世界最大規模の経済大国」であるインドに輸出しないのは合理的でないと訴えていた。

 オーストラリアは原子力発電を行っていないが、ウラン産出量ではカザフスタンとカナダに次ぎ世界第3位で、日本や中国、台湾、米国などに輸出している。また世界原子力協会(World Nuclear Association)によればウラン埋蔵量では世界1位で、世界の23%を占めている。(c)AFP