【11月30日 Relaxnews】米ハンバーガー・チェーンに関する専門ブログ「バーガー・ビジネス・ドットコム」によると、2012年のファストフード店のメニューは、風味にバラエティのあるフライドポテト、手作りマヨネーズのような凝った調味料、そしてチキンメニューの充実やさらにグルメ化するプレミアム・バーガーといったところがトレンドとなりそうだ。

 中でも価格面で牛肉の高騰と鶏むね肉の下落がファストフード市場に大きな影響を与え、すでに出回っているチキンサンド類やチキンを使ったメニューがいっせいにリニューアルするという。大手ファストフード・チェーンをざっと見渡しても、この予測はなかなか当たっていそうだ。

 例えば米ウェンディーズ(Wendy's)では「プロジェクト・ゴールド・チキン」と称した計画を立ち上げてチキンメニューの見直しを進めており、来年はチキンを使った新メニューが数多く登場するという。米マクドナルド(McDonald)は自社のから揚げメニュー、「チキンマックナゲット」をケンタッキー・フライド・チキン(Kentucky Fried ChickenKFC)の「ポップコーンチキン」風につまめるサイズにしたボックスメニュー、「Chicken McBites」を1月から販売開始する。バーガーキング(Burger King)は今年すでに、チキンメニューの「BKテンダーズ」をリニューアルしている。

 もうひとつ、ここ数年、独立店舗系のハンバーガー市場を席巻してきたグルメ系のプレミアムバーガーに、2012年は大手チェーンもついに手を伸ばし、サンドイッチではこれまでの壁だった1個5ドル(約400円)を超えるものが登場したり、バーガーコンボは8ドル(約620円)程度まで上限が上がりそうだ。

 しかし、グルメバーガーについては異なるトレンド予測もある。例えばニューヨークのコンサルタント会社「バウム + ホワイトマン(Baum + Whiteman)」は、数週間ごとに新しいハンバーガーチェーンが開業し、客を奪い合っている今の過熱した状況からみて、高級バーガーに対する需要は2012年にはかげり始め、13年には「バーガーバブルは崩壊」するだろうと予想している。(c)Relaxnews/AFPBB News