【11月29日 AFP】米国オンラインショッピングの年末商戦の幕開けとなった28日の「サイバーマンデー」は、過去最高の売上を記録する勢いとなっている。

 米IBMが発表したデータによると、オンラインショッピングの売上高は、米東部標準時28日午後半ばの時点で前年同時刻と比べて15%増えていた。

 前年のサイバーマンデーは、オンラインショッピングの売り上げが初めて10億ドル(約780億円)を超えた。だが米調査会社コムスコア(comScore)は、今年のサイバーマンデーはさらに売上が増え、12億ドル(約940億円)に達すると予測している。

 米インターネット調査会社eMarketerの主席アナリスト、ジェフリー・グラウ(Jeffrey Grau)氏は、「IBMの報告によるとオンライン販売の売り上げは非常に好調だ。全体的に、とても良いセール期間になりつつあるのは間違いない」と述べた。

 サイバーマンデーは、オンラインショッピングの普及を目指して小売業界の全米規模の団体が2005年に始めた。インターネットを使うライフスタイルが広がるにつれ、米国人はオンラインショッピングをより気軽に行うようになってきている。

 IBMが発表したデータによると、今年のサイバーマンデーの午後半ばまでの買い物のうち、7.4%がタブレット端末やスマートフォン(多機能携帯電話)などネット接続できる携帯端末から行われたという。

 予算を気にする買い物客がバーゲンセール品を買った後に財布のひもを締める可能性もあり、年末商戦期間が全体として好調になるかどうかは、まだ不透明だ。(c)AFP

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