【11月9日 AFP】米国で拡大している抗議行動「オキュパイ・ウォールストリート(Occupy Wall Street、ウォール街を占拠せよ)」に支持を表明している大手アイスクリームメーカー、ベン・アンド・ジェリーズ(Ben and Jerry's)の創業者2人が8日、ワシントンD.C.での占拠行動「オキュパイDC(Occupy DC)」にアイスクリームの「差し入れ」を行った。

 共同創業者のベン・コーエン(Ben Cohen)氏とジェリー・グリーンフィールド(Jerry Greenfield)氏は、企業権力に反対する人びとが集うマクファーソンスクエア(McPherson Square)を訪れた。2人が広げたアイスクリームの無料配布屋台には、抗議行動の参加者数十人のほかホームレスの男性数人も並んだ。

 2人は自分たちがビジネスで成功した大富豪であることを認めながら「今日、企業は基本的にわが国をコントロールしているが、それは自分たちの利益のためだ。彼らは献金を通じて選挙をコントロールし、ロビー活動を通じて議会をコントロールしている」と批判した。

 2人の自然食アイスクリーム・ビジネスは社会的意識を打ち出していたが、2000年に英蘭系多国籍企業ユニリーバ(Unilever)に売却された後も、その意識はブランドの要として残っている。コーエン氏は「企業はコミュニティをサポートし、みんなの生活の質を高めるためにその力を使うことだってできることをベン・アンド・ジェリーズは証明している」と語った。(c)AFP