【10月18日 AFP】オリンパス(Olympus)がマイケル・ウッドフォード(Michael Woodford)氏(51)を代表取締役社長職から解任したことをうけ、同社の株価は17日、24%安と大きく急落し、2009年4月以来の最安値で引けた。

 17日の東京株式市場でオリンパス株は、一時はストップ安となるほど売りが集中。終値は前週末比490円(23.96%)安の1555円だった。

 アナリストらは、ウッドフォード前社長の解任はオリンパスの収益にとってはマイナス要因と投資家らが判断しためと分析している。

 オリンパスは14日、英国人で同社初の外国人社長だったウッドフォード氏を解職し執行権のない取締役とする人事を発表。すでにこの日からオリンパス株価の急落が始まり、同日のオリンパス株価は18%安で引けた。

 そのウッドフォード氏は米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)とのインタビューで15日、2006年から2008年にかけてオリンパスが行ってきた吸収合併での買収金額や顧問報酬について質問する書簡をオリンパスの菊川剛(Tsuyoshi Kikukawa)会長に送っていたことを明かし、これが解職につながったと主張している。

 一方、オリンパス広報は17日、AFPの取材に対し、吸収合併は全て適切な手順と適切な会計慣行にのっとって行われたと述べるとともに、ウッドフォード氏の解任は、同氏と経営陣の間で「経営の方向性や手法に関して、大きな乖離(かいり)が生じ、経営の意思決定に支障をきたす状況になったため」と説明した。(c)AFP