【10月7日 AFP】11月に刊行予定だった米アップル(Apple)の共同創業者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏公認の伝記が、同氏の5日の死去を受け、今月24日に前倒しで発売されることになった。出版元のサイモン&シュスター(Simon & Schuster)が6日発表した。

 タイトルは『Steve Jobs』で、著者は米タイム(Time)誌の元編集長、ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)氏。当初の発売日は11月21日だった。

 同書には、オンラインでの予約が殺到している。米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は6日、トップページに本の特集コーナーを設けた。同サイトでは既にベストセラー第1位になっている。

 米書店大手バーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)によると、同書は2年以上かけて行われた40回を超えるジョブズ氏へのインタビューと、家族や友人、同僚、敵対する人物、競合他社の関係者など100人以上のインタビューを基に構成されている。

 同書の発行にはジョブズ氏も協力しているが、内容には関与しておらず、発行前に目を通すことすら要求しなかったという。好意的、敵対的などの立場に関わらず、インタビューされた人たちには制約なしに自由に語ってほしいと、ジョブズ氏が考えていたからだ。インタビューされた人々の中には、破局した元恋人や解雇した元同僚なども含まれているという。(c)AFP

【関連記事】
故スティーブ・ジョブズ氏とアップルの歩み
【図解】アップルの株価と主要製品
【写真特集】ジョブズCEOとアップルの軌跡