【10月5日 AFP】米アップル(Apple)と知的財産権の侵害をめぐる訴訟合戦を繰り広げている韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は5日、アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新機種「iPhone 4S」について、フランスとイタリアでの販売差し止めを求める仮処分申請を検討していると発表した。

 サムスンは声明の中で、3G(第3世代携帯電話)の通信方式であるWCDMAに関して2件の知的財産権侵害があるためと述べている。サムスンは2国以外の国でも同様の申請を検討している。

 アップルが4日に発表したばかりのiPhone 4Sは、日本、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリアで今月14日から、イタリアを含む他の22か国で28日から販売される予定になっている。

 両社はこれまでにもスマートフォンやタブレット型端末の技術やデザインの知的所有権をめぐる訴訟合戦を展開してきた。サムスン電子のある広報担当者は匿名を条件にAFPに対し、これからは「事実上の全面戦争」で戦いはもっと激しくなるだろうと語った。(c)AFP