【8月24日 AFP】野田佳彦(Yoshihiko Noda)財務相は24日、前週、戦後最高値を記録した円高に対応するために1000億ドル(約7兆6000億円)規模の円高対応緊急基金を創設すると発表した。

 世界経済の先行き不安が広がる中、マネーの安全な逃避先として円買いが進み、円は前週、戦後最高値を記録した。これにより、東日本大震災からの企業の復興が妨げられるとの懸念が高まっている。

 緊急基金は1年間の時限措置。円高を最大限活用して、日本企業によるM&A、資源確保などを促すことにより、日本企業が持つ円資金の外貨への転換が期待される。また財務省による外国為替市場の監視も強化し、9月末までは為替トレーダーに、保有する外国為替の持ち高(ポジション)を報告させるとしている。(c)AFP