【8月17日 AFP】スマートフォン(多機能携帯電話)の大手メーカー間の訴訟合戦が相次ぐ中、台湾のHTCが16日、米アップル(Apple)を特許権侵害で米デラウェア(Delaware)州の裁判所に提訴した。

 米IT情報ブログ、テッククランチ(TechCrunch)が掲載した訴状によるとHTC側は、アップルのマッキントッシュ(Macintosh)、iPod、iPhone、iPadなどの製品がHTCの3つの特許権を侵害していると主張し、損害賠償と、特許権を侵害した製品の米国への輸入差し止めを求めている。

 またHTCは、米国際貿易委員会(US International Trade CommissionITC)に対しても訴えを起こしたと発表している。

 特許権侵害訴訟はIT大手の間で頻繁に起きている。今回訴えられたアップルも、HTCなど米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)「Android(アンドロイド)」を採用しているスマートフォン・メーカーに自社の特許権を侵害されたと主張している。

 一方、グーグルは15日、米スマートフォン大手モトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)を125億ドル(約9600億円)で買収すると発表したが、これによってグーグルは、他社から仕掛けられる可能性のある特許権侵害訴訟からアンドロイドを守る強力な特許ポートフォリオを手にすることになる。(c)AFP

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