【8月3日 AFP】サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール(Alwaleed Bin Talal)王子は2日、紅海沿岸のジッダ(Jeddah)に高さ1000メートルを超える世界一高いビルを建設する計画を明らかにした。

 同氏が所有する投資会社キングダムホールディング(Kingdom Holding)と同国の建設業財閥ビン・ラディン・グループ(Bin Laden Group)の間で、近々12億ドル(約930億円)規模の建設契約が締結されるという。

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)にある「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」(828メートル)から「世界一高いビル」の称号を奪うことになるこのビルは、完成までに36か月を要し、ホテルのほかマンションやオフィスのゾーンも設けられる。着工時期は明らかにされなかった。

 アルワリード王子は、石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting CountriesOPEC)で中心的な役割を果たし、政治的にも経済的にも安定しているサウジアラビアという国の強さを、このビルは象徴することになると話した。王子はアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王のおいで、同国で最も裕福と言っていいビジネスマンだ。(c)AFP