【5月10日 AFP】(一部更新、写真追加)米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)は10日、インターネット電話最大手スカイプ(Skype)を85億ドル(約6850億円)で買収すると発表した。米グーグル(Google)と米SNSフェイスブック(Facebook)が独占するオンライン市場での存在感を高めるのが狙い。

 スカイプの買収にはフェイスブック、グーグルの他、米通信機器大手シスコシステムズ(Cisco Systems)も興味を示していたと報じられている。

 スカイプは2003年に、P2Pファイル共有ネットワーク「Kazaa」の開発メンバーだったエストニアのソフトウエア開発者たちが創設した。現在では多くの人がスカイプを利用して、パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)から、インターネットを経由した低料金または無料の通話を利用している。

 マイクロソフトにとっては、米アップル(Apple)の「iPhone」やグーグルの「Android」搭載端末が先行するスマートフォン市場で勢いを得る上で、スカイプ買収は良い方策かもしれない。

 スカイプは1月、スマートフォンでの動画通話サービスを提供する米Qik社を買収した。スマートフォンやタブレット型端末、パソコンでのビデオチャットの人気は急速に高まっている。(c)AFP