【4月12日 AFP】米グーグル(Google)は11日、米カリフォルニア(California)州のモハベ砂漠(Mojave Desert)で建設中の世界最大規模の太陽光発電所に、1億6800万ドル(約140億円)を出資したことを発表した。

 米ブライトソース・エナジー(BrightSource Energy)が開発する同発電所「アイバンパ太陽光発電システム(Ivanpah Solar Energy Generating System)」は、2013年に完成予定で、392メガワット(MW)の発電をすることが可能になる。これは8万5000世帯を1年間まかなうことのできる電力だ。

 グーグルのグリーンビジネス責任者、リック・ニーダム(Rick Needham)氏はブログで、「発電所の寿命は25年以上。その間、9万台の自動車をなくすのと同じだけの効果がある」と述べた。グーグルのクリーンエネルギーへの投資額は、総額で2億5000万ドル(約210億円)となった。

 一方、米エネルギー省(US Department of Energy)は、アイバンパ発電所を支えるための16億ドル(約1300億円)規模の融資保証を確保したと発表。米エネルギー省のスティーブン・チュー(Steven Chu)長官は声明で同計画について、「カリフォルニア州に1000人の雇用を創出するとともに、将来的に米国全土で多数のクリーンエネルギー雇用を生み出す基礎になる」と述べた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)政権は、グリーンエネルギー産業が新たな雇用を創出するとして、企業に投資を奨励している。

 アイバンパ発電所は、タワーの上部に設置された集熱器にヘリオスタットと呼ばれる鏡で太陽光を集め、この熱で水蒸気を作り、タービンをまわして発電する。タワーは完成時約137メートルの高さになり、ヘリオスタットは17万3000枚が設置される。建設は米建設大手ベクテル(Bechtel)が担当し、2010年10月に着工した。(c)AFP