【3月8日 AFP】サンドイッチチェーンを展開する米サブウェイ(Subway)は7日、店舗数が長らくトップの座にあった米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)を抜いて世界一になったと発表した。

 サブウェイのレス・ウィノグラッド(Les Winograd)広報によると、ことし1月1日時点でサブウェイの世界店舗数は3万3749店で、マクドナルドの3万2737店を超えた。ウィノグラッド氏は、AFPの取材に「1年前はわずかに負けていたので、2010年のどこかの時点で追い越した」と語った。

 サブウェイは成功の理由の1つとして、株式を公開しなかったことを挙げる。同社は1965年に創立されて以来、一度も株式を上場していない。「それがわれわれの選択だった。その方が、公開会社につきまとう財務報告などに力を削がれずに、製品と品質、レストランに注力することができると考えたからだ」(ウィノグラッド氏)

■マクドナルドは冷静な反応

 マクドナルドは1955年に米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)郊外で誕生。早い時期からファースフォフード市場の王者として君臨し、資本主義の象徴とみなされ、米株式市場の主要銘柄となった。

 現在ではスペインのマドリード(Madrid)から米ロサンゼルス(Los Angeles)まで世界の至る所に店舗を構え、時価総額はおよそ800億ドル(6兆6000億円)になっている。

 マグドナルドのヘイディ・バーカー(Heidi Barker)広報は「われわれは一貫して顧客の意見を聞き、顧客に奉仕することに力を注いでおり、単なる規模拡大ではなく、向上していくことに取り組んでいる」と語った。(c)AFP