【2月20日 AFP】フランス・パリ(Paris)で2日間の日程で行われた20か国・地域(G20)財務相・中央銀行会議は19日夕(日本時間同日深夜)、共同宣言を出して閉幕した。

 世界的な金融危機の主な原因である世界経済の不均衡の把握と是正のため、複数の経済指標を使うことが合意された。公的債務と財政赤字、民間貯蓄率と民間債務という国内指標と、貿易収支や投資所得などからなる対外バランスが採用された。

 為替レートについての直接的な言及は共同声明になく、ラガルド氏も為替レートは議論の結果、採用する指標から外されたことを認めた。このことは、為替レートについて欧米から批判された際に中国が常に主張するように、為替レートはより広い政策的な文脈でのみ考慮されることを示している。

 議長を務めたフランスのクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)経済・産業・雇用相は記者会見で、「会議は単純ではなかったが、今回の合意は世界経済の不均衡の是正と、均衡ある世界経済の成長に向けた第一歩だ」と述べた。(c)AFP/Francesco Fontemaggi

この記事は Dow Jones Newswires を参考にしました。