【1月23日 AFP】韓国のサムスン重工業(Samsung Heavy Industries)は23日、船舶向けの新しい海賊対策システムを発表した。

 新システムは従来の船舶用レーダーでは探知できないほど小型の船も補足することができ、無線に応答せずに接近したり、異常な動きをしたりすれば自動的に警報を出す。

 甲板に設置した放水銃を操舵室から遠隔操作することもできる。放水銃の射程は最大で70メートル。遠隔操作を可能にしたことで、放水中の操作中に海賊から銃撃を受ける危険が減るとしている。

 韓国海軍は21日、インド洋(Indian Ocean)で、海賊に乗っ取られていた韓国の化学物質運搬船(1万1500トン)を救出したばかり。サムスン重工業では、海賊対策システムを希望する顧客は増えると見込んでいる。

 2か月前には7か月間にわたり海賊にとらわれていた韓国のスーパータンカーが900万ドル(約7億4000万円)の身代金と引き替えに解放されている。現在29隻、約700人が海賊にとらわれている。(c)AFP

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