【11月18日 AFP】チリ大地震の被災者支援事業の終了に伴い、失業した女性33人が16日、同国のサンホセ(San Jose)鉱山に閉じ込められた作業員33人の救出劇にあやかり、別の鉱山跡の地下500メートル地点を占拠して、抗議のストライキを開始した。

 女性たちは首都サンティアゴ(Santiago)の南方約500キロ、今は観光地となっているチフロン・デ・ディアブロ(Chiflon del Diablo)炭鉱跡地で、黒い作業服に鉱山用のヘルメットをかぶり、地下900メートルまで下る鉱山道の中の地下500メートル付近へと降りていった。
 
 地元の報道陣に語ったところによると、女性たちは2月27日に発生したチリ大地震と津波の被災者救援のために設けられた事業で、居住地域の再建やがれきの撤去などを手伝い働いていた。

 1万2000人が雇用されている同事業について、女性たちは、2011年の予算にも含めるよう政府に見直しを求めるとして、地下でハンガーストライキを開始すると宣言している。

 女性たちは、落盤事故で地下に約2か月間閉じ込められた末、10月に無事救出されたサンホセ鉱山の33人の作業員たちにヒントを得て、今回の行動を考えたという。(c)AFP