【9月17日 AFP】米国勢調査局(US Census Bureau)によると、2009年の米国の貧困層人口は前年より400万人近く増え、51年前の調査開始以来最多の4370万人に上り、米国民の7人に1人が貧困状態にあることが明らかになった。

 総人口に占める割合を表す貧困率は14.3%で、1994年以来最悪となった。健康保険に加入していない国民も調査史上初めて5000万人を超えた。

 貧困率を人種別にみると、黒人およびヒスパニック系は、白人およびアジア系の約2倍だった。黒人およびヒスパニック系の約4分の1が貧困状態にあることになる。また子どもや若年層の困窮が目立ち、18歳未満人口の5人に1人、1550万人が貧困状態に置かれていた。

 米国では、4人家族で年収2万2000ドル(約190万円)未満の世帯を貧困層と定義している。(c)AFP/Karin Zeitvogel