【8月26日 AFP】米ニューヨーク(New York)市議会は25日、市内で最も高いエンパイア・ステート・ビル(Empire State Building)のそばに、これよりやや低い高層ビルを建設する計画を賛成47、反対1の賛成多数で承認した。

 新しいビルの仮名称は「ペンプラザ15(15 Penn Plaza)」で、67階建て、高さ370メートル。ターミナル駅のペンシルベニア駅(通称ペン駅、Penn Station)の正面、エンパイアビルからはわずか2区画の場所に建設される。

 計画に対しては、エンパイアビルのオーナーであるアンソニー・マルキン(Anthony Malkin)氏が、「当ビルからの景観が損なわれる」として却下を求めているが、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は既に賛成の意を表明していた。

 1931年からの歴史を誇るエンパイアビルは102階、高さ381メートルで、鉄塔を含めると443メートル。2001年の9.11同時多発テロで高さ541メートルの世界貿易センタービルが倒壊したことにより、市内で最も高いビルとなった。(c)AFP

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