【6月23日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)社長兼最高経営責任者(CEO)は23日、横浜市で開かれた同社の株主総会で、自身の2010年3月期の役員報酬が総額8億9000万円だったことを明らかにした。

  ゴーン氏の報酬は、前週の株主総会で公表されたソニー(Sony)のハワード・ストリンガー(Howard Stringer)会長兼社長の総額8億1650万円を上回り、これまでに公表された3月期の役員報酬額では最高となった。ゴーン氏は兼任している仏ルノー(Renault)の会長としても前年124万ユーロ(約1億3800万円)の報酬を受け取っている。

 政府は今年から上場企業に、年間1億円以上の報酬を得た役員の氏名と報酬額を有価証券記載書に記載することを義務づけた。日本は役員報酬額が欧米企業に比べるとかなり低く、ゴーン氏やストリンガー氏ら外国人役員の報酬額には大きな関心が集まっていた。

 日産自動車のサイモン・スプロール(Simon Sproule)広報・CSR部担当執行役員はAFPに対し、ゴーン氏の報酬額はフォルクスワーゲン(Volkswagen)、フォード(Ford)、ダイムラー(Daimler)、フィアット(Fiat)のCEOの平均を下回ると語った。(c)AFP