【6月14日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で、観客らが吹き鳴らす騒音に苦情の声が広がっている民族楽器「ブブゼラ」を作るメーカーが、小さな音しか出ない「新型ブブゼラ」を開発したと発表した。

 ブブゼラの商標権をもつ現地スポーツメーカーMasincedane Sportの共同経営者Neil van Schalkwyk氏が地元紙スター(Star)に語ったところによると、新バージョンは息を吹き込む部分であるマウスピースを改造し、出る音の大きさを従来のブブゼラよりも20デシベル低くした。公園や交通機関の駅、パブリック・ビューイングの会場などで販売したい意向だ。

 ブブゼラは長さ1メートルほどのプラスチック製のトランペット似の楽器で、W杯の観戦客らに人気のアイテムだが、数千人が一気に吹き鳴らすと大きな騒音になる。

 最近の調査によると、ブブゼラの音量は127デシベル。ちなみにサッカースタジアムで聞こえる音と比較すると、審判の笛は121.8デシベル、サポーターが叩く太鼓の音は122デシベルだという。(c)AFP