【5月20日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)の共同創業者、セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏は19日、同社の地図情報サービス「ストリートビュー(Street View)」用の写真撮影車が誤って個人情報を収集していたことは、弁解の余地がない大失態だったと認めた。

 グーグルは前週、30以上の国と地域で活動していた撮影車が、無線LANのWi-Fi(ワイファイ)経由でやりとりされていた個人情報を誤って、断片的に収集していたと発表していた。

 ブリン氏は米サンフランシスコ(San Francisco)で19日に始まったグーグルの開発者向けイベントで記者団に対し、これまでの社内管理態勢でこの誤りの発生を防げなかったことを認め、態勢を強化すると表明した。

 米国ではすでに下院エネルギー・商業委員会(Committee on Energy and Commerce)のエド・マーキー(Ed Markey、民主党、マサチューセッツ州選出)、ジョー・バートン(Joe Barton、共和党、テキサス州選出)両議員が、連邦取引委員会(Federal Trade CommissionFTC)のジョン・リーボウィッツ(Jon Leibowitz)委員長に宛て、グーグルの行為の違法性に関する調査を求める書簡を送っている。

 イタリアのプライバシー規制当局もグーグルの個人情報取り扱いに違法性がなかったかどうか調べているほか、ドイツでもグーグルのドイツ法人に対する国内弁護士による告発を受け、コンピューター犯罪に該当しないかどうか、検察が捜査を進めている。(c)AFP

【関連記事】グーグル「ストリートビュー」車両、Wi-Fi経由で個人情報を誤収集