【3月29日 AFP】高齢者や寝たきりの人向けの「電子パンツ」を、オーストラリアの企業Simavitaが26日発表した。尿を感知するとテキストメッセージで知らせてくれる機能があり、同社は「世界初」だとしている。

 同社が開発した「SIMsystem」という技術を利用しており、パッドに着脱可能なセンサーを装着する。センサーが尿を感知すると、無線ネットワークでホストコンピューターに情報が送信され、テキストメッセージか同社の呼び出し装置に転送される仕組みだ。パッドは従来の大人用おむつと同様に使い捨て可能という。

 同社によると、ビクトリア(Victoria)州でのテスト使用に成功し、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の一般家庭で利用される見込み。

 フィリップ・ルイス(Philippa Lewis)最高経営責任者(CEO)は、「排泄の問題こそ、高齢者の介護において革新的な技術が貢献できる分野だ。お年寄りに快適さと尊厳を今以上に提供すると同時に、介護施設のコスト削減を考え、SIMsystemを開発した」と語った。(c)AFP

【参考】Simavita社の「SIMsystem」紹介ページ(英語)