スペイン・マドリード(Madrid)で記者会見に臨む世界的な人気レストラン「エルブジ(El Bulli)」のオーナーシェフ、フェラン・アドリア(Ferran Adria)氏。(2010年1月26日撮影、資料写真)(c)AFP/DOMINIQUE FAGET
【3月16日 AFP】スペインの観光地としてのイメージアップに一役買ってもらおうと、スペイン政府はこのほど、著名シェフ、フェラン・アドリア(Ferran Adria)氏を観光大使に任命した。スペイン前衛料理の第一人者として知られるアドリア氏は、新たな観光キャンペーンの顔として、ありふれた「太陽いっぱいの休日」だけではない、スペインの美食文化のピーアールに努める。アドリア氏任命について専門家らは、低迷するスペイン観光産業を復興させる賢明な方法と評価している。
観光学が専門のダニエラ・フロイント(Daniela Freund)教授は「スペイン観光には斬新なアイデアの商品が必要。この点において、アドリア氏を(スペイン観光の)改革者とみなす戦略は賢明だ」と話す。
アドリア氏は1月、2012年から2年間「エルブジ」を休業すると宣言。その後は非営利団体を設立する考えを明らかにしている。
2009年にスペインを訪れた外国人観光客は、主に経済危機の影響で前年から8.7%減少。外国人観光客は2年連続で減少している。
スペイン工業・観光・商務省によると、09年のスペイン観光業従事者は225万人。観光業は同国の全労働者の12%を占める主要産業だ。
スペイン紙パイス(El Pais)は、「2010年もスペイン経済は依然として不況下にある。なかでも2大産業の建設業と観光業の低迷は深刻」と報じたうえで、アドリア氏を起用した新たなキャンペーンは観光産業が低迷から脱する出口となりうると期待感も示した。(c)AFP/Denholm Barnetson

