【3月7日 AFP】米アップル(Apple)の共同創業者スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)氏は5日、米サンフランシスコ(San Francisco)で開かれたコンピューターセキュリティ関連の催しに登場し、リコール問題に揺れるトヨタ自動車(Toyota Motor)のハイブリッド車、プリウス(Prius)への愛情をあらためて示した。同時に、トヨタ車の急加速の背景にはソフトウェアの問題があるのではないかとの見方も示した。

 動画サイト「AT&T Tech Channel」のヒュー・トンプソン(Hugh Thompson)氏と共にトークセッションのステージに登場したウォズニアック氏は「私はプリウスを愛している」と語り、これまでに9台のプリウスを購入し、この日もシリコンバレー(Silicon Valley)のサンホセ(San Jose)からプリウスを運転してきたことを明かした。

 また夕暮れ時の交通量が少ないハイウェーでプリウスのクルーズコントロールシステムを使って徐々にスピードを上げていくという「実験」を行ったときの体験を披露した。一定の速度を超えたところで車は加速を始め、速度が上がり続けたという。

 どこまでスピードが上がるのか見てみようと思ったが、どこまでも上がるようだったのでブレーキを踏んだ。「ソフトウェアの問題だと思う。プリウスは色々なガジェット(電子製品)と同じくコンピューターが入っている。最近は何にでもコンピューターが入っている。つまり何でも故障する可能性があるということです」と話したウォズニアック氏は、自動車もコンピューターが入ったほかの製品と同じように、トラブルが起きそうなときは一度シャットダウンしてシステムを再起動させるのがいいと助言した。

「コンピューターを使っていれば、細かいトラブルがあるのはみなさんご存じでしょう。私はトヨタを愛している。私はトヨタ車が安全でないとは思わないし、今後もトヨタ車を買い続けますよ」(c)AFP

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