【3月3日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)は3日、一部車種でブレーキペダルや燃料計に問題があるとして、米国を中心に全世界で約54万台を対象にリコールを実施すると発表した。

 日産によると、これまでにブレーキペダルの部品が外れかかってブレーキ操作に問題が起きた事例が3件寄せられている。関連した事故や負傷は1件も報告されていないという。

 ブレーキペダルのリコール対象となるのは2008~2010年に製造されたピックアップトラック「タイタン(Titan)」、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「アルマダ(Armada)」と「インフィニティQX56(Infiniti QX56)」、ミニバンの「クエスト(Quest)」で、米国では17万8916台が対象となる。

 対象車については、検査を行い、必要であればブレーキペダルの部品や燃料計の部品を修理する。米国のほかカナダ、メキシコ、中東、ウクライナ、ロシア、台湾などもリコールの対象となる。

 主な原因について日産は、パリ(Paris)を拠点とした部品メーカー「Inergy Automotive Systems」による製造ミスだとした。(c)AFP