【2月17日 AFP】経営難に陥っている英音楽大手EMIグループが、ビートルズ(The Beatles)などがレコーディングしたことで有名な「アビイ・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)」を売り出していることが明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)が16日、報じた。

 EMIはコメントを控えているが、売却額は数千万ポンドになる可能性もあるという。

 同紙は、EMIを2007年に買収した英投資会社テラ・ファーマ(Terra Firma)は米金融大手シティグループ(Citi group)から33億ポンド(約4700億円)を借り入れており、融資契約によると6月までに1億2000万ポンド(約170億円)が必要になるため、EMIは財務体質の強化を目指していると報じている。

 スタジオと一緒に「アビイ・ロード」のブランド名まで売却するかどうかは不明だが、ある弁護士は「ブランドはスタジオより価値がある。スタジオを手に入れればブランドも欲しくなる」と話す。

 EMIは1929年、10万ポンド(現在のレートで約1400万円)で同スタジオを購入した。ビートルズは1960年代、ほとんどのレコーディングをここで行った。メンバー4人が横断歩道を渡っている1969年のアルバム「アビイ・ロード(Abbey Road)」のジャケット写真は、スタジオ前で撮影された。

 ビートルズのほかにも、ピンク・フロイド(Pink Floyd)、レディオヘッド(Radiohead)、マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)、トラヴィス(Travis)、ブラー(Blur)などが「アビイ・ロード・スタジオ」を利用したことがある。(c)AFP