【2月14日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は、アクセルの不具合で自動車数百万台をリコールした問題で、電子制御には「問題がない」との報告書を米議会に提出した。日本経済新聞(Nikkei)と読売新聞(Yomiuri)が14日伝えた。

 日経新聞と読売新聞によると、トヨタは、電子制御に「問題はないと確信する」との報告書を、同社のリコール問題を調査中の米下院監視・政府改革委員会(House Oversight and Government Reform Committee)に提出したという。情報源は明らかにされていない。

 読売新聞によれば、トヨタは、コンピューター制御で意図しない急加速を防止する「ブレーキオーバーライド・システム」を搭載する同社の車の数を増やし、安全性能向上に努めるとの方針を示したという。

 また、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は、トヨタが外部に委託して実施した調査でも、トヨタの自動車の電子制御に問題がないとの同様の結果が出たと伝えた。

 WSJ(電子版)は、「(調査委託を受けた)エクスポーネント(Exponent)社は、電気妨害などを起こすことで、意図しない急加速やその前兆となりうる挙動を発生させようとしたが、そういった結果を引き起こすことはできなかった」と述べた。

 エクスポーネントの予備調査は、トヨタの安全性について公聴会を計画している米議員らに提出されたという。(c)AFP