【2月9日 AFP】(写真追加)トヨタ自動車(Toyota Motor)は9日、ハイブリッド車の新型「プリウス(Prius)」など全世界で40万台以上をリコールすると発表した。米国でも訴訟が相次いでおり、同社を直撃した危機はますます深刻化している。

 今回、全世界でリコール対象となるのは「プリウス」と充電式の「プリウス プラグインハイブリッド」「SAI(サイ)」「「レクサス(Lexus)HS250h」の4車種。ABS(アンチロックブレーキシステム)の不具合に関するリコールで、対象車両は国内で約22万3000台、米国で約14万7500台に上る。

 トヨタには、突然の急加速からブレーキの不具合まで苦情が相次いでおり、信頼性と品質の代名詞とされたトヨタのブランドイメージは厳しい打撃を受けた。

 トヨタの豊田章男(Akio Toyoda)社長は同日会見を開き、「販売店、サプライヤーが一体となってお客様の信頼回復に向けて全力を尽くす」と語った。また、豊田社長は渡米してこの問題を説明する考えを示した。(c)AFP/Daniel Rook