【1月29日 AFP】米上院本会議は28日、31日で任期切れとなるベン・バーナンキ(Ben Bernanke)米連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)議長(56)の再任を、賛成70反対30の賛成多数で承認した。

 2008年に顕在化し世界中に大きな影響を与えた金融危機を防げなかったとしてバーナンキ議長は厳しい批判の的となっている。

 バーナンキ議長を支持する議員らは、米経済が1930年代の大恐慌の再来の寸前で救われたのは議長の手腕だと評価する。一方、一部の民主党議員や上院で最も左寄りと言われる無所属のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)議員は、同議長はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領政権時代に破滅的な経済政策をとり、実体経済よりも金融業界を重視した結果、危機の兆しを見逃したと非難している。

 また、再任に反対する共和党の議員らは、バーナンキ議長は国民が強い不満を持っている金融業界救済策を立案した主要人物の1人で、政府の過剰な市場介入を支持していると非難している。(c)AFP/Olivier Knox