【1月28日 AFP】米国で前週230万台をリコールしたトヨタ自動車(Toyota Motor)は、28日までに米国でさらに約110万台を追加リコールしたが、問題はさらに欧州、中国へと拡大している。

 共同通信(Kyodo News)は28日、トヨタ自動車がアクセルペダルの問題で、中国で販売した7万5000台をリコールすると報じた。

 中国国家品質監督検験検疫総局(General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine)のウェブサイトによると、同国でリコール対象となっているのは2009年3月から2010年1月の間に製造されたRAV4など7万5552台で、いずれもアクセルペダルに問題があるという。

 トヨタは、欧州でもリコールを実施すると発表。対象車種や台数については決まっていない。

 アクセルペダルの構造問題で前週、米国で販売した乗用車、トラックなど230万台をリコールしたトヨタは27日、今度はフロアマットがアクセルペダルに引っかかる危険があるとして対象車種を拡大し、約110万台の追加リコールを発表した。

 27日に米国で追加された車種は、2008~10年型のハイランダー(Highlander)、09~10年型のカローラ(Corolla)、ヴェンザ(Venza)、マトリックス(Matrix)、ポンティアック・ヴァイブ(Pontiac Vibe)の5車種。

 米国での一連のリコールで対象となったのは、2009年の同社の販売台数781万台の3分の2を超える530万台に上っており、同社の品質管理に対する信頼が大きく低下する恐れがある。(c)AFP