【12月18日 AFP】(一部訂正)英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)の客室乗務員らが加入する労働組合ユナイト(Unite)が年末年始にかけて計画していたストライキに対し、BA経営陣が差し止め請求を申し立てていた件で、同国の高等法院は17日、BA経営陣の申し立てを認めユナイトのストライキを中止させた。

 ユナイトはBA経営陣の人員削減や賃金カットに反対し、今月22日から1月2日までの12日間に従業員1万2500人によるストライキの実施を決定していた。年末年始の繁忙期にストライキが実施された場合、最大百万人の利用客の移動に大きな混乱が生じるとみられていた。

 一方、経営陣はストライキを決定した組合員の投票について、「投票した組合員のなかに、すでに希望退職に応じた人の分も含まれていた」としてスト決定投票に問題があったことを指摘し、提訴したところ、これが認められる結果となった。

 高等法院のローラ・コックス(Laura Cox)判事は「年末年始のような繁忙期に12日間のストライキを行うことは、BAの収益に大きな打撃を与える上、一般の利用客にも大きな被害を与える」との判断を下し、経営陣の差し止め命令を認めた。

 メディアが「12日間のクリスマスストライキ」と呼んでいたこのストライキは、クリスマス休暇に家族や友人を訪ねる予定のBA利用客の計画に影響が出るものとみられていた。 (c)AFP/Roland Jackson