【12月3日 AFP】米消費者団体エコロジーセンター(Ecology Center)は2日、米国内で販売されている玩具の約3割に、鉛、カドミウム、ヒ素、水銀などの有害物質が含まれていたと、商品安全情報サイト「HealthyStuff.org」で発表した。

 クリスマス商戦を前に約700の玩具を調査したところ、うち32%から、1種類以上の毒性のある化学物質が検出されたという。

 鉛は神経系に悪影響を与えるおそれがあり、米当局は玩具について鉛の含有基準を定めている。同センターによると、米当局基準を超える鉛の検出率は2007年比で67%減少したものの、今回の調査でも玩具の18%から鉛が検出された。

 高濃度の鉛が検出された玩具には、米小売大手ウォルマート(Wal-Mart)が販売した子ども向けアニメ番組「ドーラ・ジ・エクスプローラー(Dora the Explorer)」のキャラクターをデザインしたトートバッグや子ども向けポンチョなどがあったという。

 また調査した玩具の42%からポリ塩化ビニル(PVC)が検出されたとして、同センターは懸念を示した。(c)AFP

【参考】HealthyStuff.org(英語)