【11月27日 AFP】(一部更新、写真追加)27日の東京外国為替市場の円相場は、一時1ドル=84円82銭まで急伸し、14年ぶりの円高ドル安水準を更新した。円急騰を受け、東京株式市場でも日経平均株価が大幅に続落した。

 藤井裕久(Hirohisa Fujii)財務相は同日朝、急激な円高は日本経済にとって「害のほうがずっと大きい」と発言。「無秩序な(為替の)動きには適切に対処する」と述べた。時事通信(Jiji Press)によると、必要ならば米欧の財務相・中央銀行総裁らと協議する可能性にも言及した。ただ、市場介入については触れなかった。

 一方、平野博文(Hirofumi Hirano)官房長官は、相場の動きに注視して「対策をどうするのか判断すべく情報収集している」と述べたが、政府がすでに為替介入を行ったかどうかとの問いには回答を避けた。(c)AFP