【11月17日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)が16日に発表した、7月の破産手続き終了後初となる2009年7~9月期暫定決算は、純損失が11億5000万ドル(約1024億円)の赤字だった。ただ、GMは破たん前から比べると改善しているとしている。

 売上高は約280億ドル(約2兆5000億円)で、内訳は新生GMが264億ドル(約2兆3500億円)、旧GMが16億ドル(約1400億円)となっている。なお、GMの今期決算は米会計基準に準拠していないため、過去の決算と単純比較はできない。

 同時にGMは、自動車業界が世界的に好調で業績が上向いているとして、米・カナダ両政府への公的資金返済を予定より早い12月から開始する方針を明らかにした。独政府が提供したオペル(Opel)への支援金返済も、今月末までに完了する。

 GMの米・カナダ両政府に対する公的資金借入額は、それぞれ64億ドル(約5700億円)、14億ドル(約1250億円)。まず12月に12億ドル (約1070億円)を返済し、以降は四半期ごとに返済していく。返済期限は2年間で、フリッツ・ヘンダーソン(Fritz Henderson)社長兼最高経営責任者(CEO)によれば、条件が整えば2010年6月には返済を終える見込み。

 このほか、旧GM時代の09年1~6月期における世界市場シェアは0.3%増えた11.9%だった。また、同7~9月の米国内シェアは19.5%で増減はなかった。(c)AFP/Rob Lever