【11月5日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)が5日発表した2009年7-9月期連結決算は、ハイブリッド車「プリウス(Prius)」などのエコカー部門の好調などにより、218億円の純利益を計上した。前年同期からは減少となるが、778億円の赤字だった前期からは大幅に改善した

 一方、売上高は前年比24.4%減の4兆2300億円、営業利益は同65.8%減の580億円となった。各地域での販売台数は減少したが、コスト削減が実を結んだとトヨタはみている。

■10年業績予想は上方修正

 2010年3月期決算の連結業績予想についても、営業赤字を7500億円から3500億円へ、最終赤字を当初予想の4500億円から2000億円へと、大幅に上方修正した。

 同社の一丸陽一郎(Yoichiro Ichimaru)副社長は、世界各国政府が実施した景気刺激策で需要が伸びたことが上方修正につながったと語った。

 ホンダ(Honda Motor)、日産自動車(Nissan Motor)に続くトヨタの業績上方修正で、自動車業界は世界金融危機による最悪期を脱出したとの期待が高まっている。(c)AFP