【8月7日 AFP】日産自動車(Nissan Motor)の米現地子会社、北米日産のラリー・ドミニク(Larry Dominique)副社長は6日、2010年に同社が発売する電気自動車(EV)「リーフ(Leaf)」について、トヨタ自動車(Toyota Motor)の「プリウス(Prius)」などのハイブリッド車の売り上げを上回ることが可能との展望を示した。ミシガン州(Michigan)トラバースシティー(Traverse City)で開かれた自動車業界会合で記者団に語った。

 リーフは、1回の充電での最大航続距離は約160キロにとどまる。しかし製品化計画を担当するドミニク副社長は、走行中に二酸化炭素を一切排出しない点や、ハイブリッド車に比べて安価な点を指摘。環境への配慮と経済的負担の軽減を両立できる車だとの見方を示した。

「ハイブリッド車でもプラグイン型ハイブリッド車でも実現できないことだ。共に素晴らしい技術だが、大量生産にあたっては大きな障害がいくつかある。特に巨額の先行投資が必要な点は問題だ」

 自動車の世界市場において現在ハイブリッド車は約2%のシェアを占める。日産は、2016-20年までにEVのシェアが10%に達すると予測している。(c)AFP/Mira Oberman