【7月10日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の会場となるスタジアム建設に従事している作業員7万人以上が8日、賃上げを求めてストライキに突入した。大会を1年後に控え、5つのスタジアムと関連プロジェクトの完成に大幅な遅れが出る可能性が懸念されている。

 ヨハネスブルク(Johannesburg)近郊のサッカーシティ(Soccer City)スタジアムの建設現場では約2000人が、ケープタウン(Cape Town)のグリーンポイント(Green Point)スタジアムの建設現場では1000人以上が、仕事を放棄。行政首都プレトリア(Pretoria)とヨハネスブルクを42分で結ぶ高速鉄道ハウトレイン(Gautrain)の建設作業もストップした。

 ストライキを組織した全国鉱山労働者組合(National Union of MineworkersNUM)によると、建設作業員の平均月給は約2500ランド(約2万8500円)だという。

 輸送面での問題点は、前月のコンフェデレーションズカップ2009(Confederations Cup 2009)のときに改めて浮き彫りになった。ハウトレインの完全な開通は2011年以降になるが、W杯期間中には一部で運転を行って問題を少しでも和らげる必要がある。(c)AFP/Courtney Brooks