【6月26日 AFP】英航空最大手ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)は25日、4万人の従業員のうちこれまでに約800人が無給労働に応じ、数千人が賃金カットに同意したと発表した。これにより、グループ全体で最大1000万ポンド(約15億7000万円)の経費削減になるとしている。

 経営難に直面する同社は、前月、経費削減計画の一環として、全従業員にEメールを送り、無給労働への応募を促した。あわせて、ウィリー・ウォルシュ(Willie Walsh)最高経営責任者および財務責任者のキース・ウィリアムズ(Keith Williams)氏が7月分の給料を返納することを明らかにした。

 その一方で、英国最大の労働組合「Unite」のある幹部は、「従業員はメールで、自主的に応募するよう脅されたようなもの。無給労働に応じたのは全従業員の2%以下に過ぎない。このような従業員いじめは容認できない」と語っている。(c)AFP/Ben Perry