【6月14日 AFP】イタリア・レッチェ(Lecce)で12日に始まった主要8か国(G8)財務相会合は13日、世界経済に安定化のきざしも見られるものの、依然として見通しは不透明で経済と財政にはリスクが残っているなどとする共同声明を採択して閉幕した。

 ティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)米財務長官は、世界経済は潜在的な成長率をかなり下回っており、当面は経済成長に政策の焦点を当てるべきで、抑制的な政策に移行するには時期尚早だと述べた。

 国際通貨基金(International Monetary FundIMF)のドミニク・ストロスカーン(Dominique Strauss-Kahn) 専務理事も「われわれは『出口戦略』について考えなければならないが、その前に経済危機の出口に達する戦略を考えねばならない」と述べてガイトナー氏と同様の見方を示すとともに、世界の失業率が2011年にピークに達する恐れがあると警告した。(c)AFP/Dario Thuburn