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カナダ総督、アザラシ生肉を食べる体を張ったパフォーマンスが論議呼ぶ

  • 2009年05月27日 18:30 発信地:オタワ/カナダ
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カナダのミカエル・ジャン(Michaelle Jean)総督(2008年11月24日撮影)。(c)AFP/ATTILA KISBENEDEK

【5月27日 AFP】(一部訂正)カナダ北極海周辺を公式訪問中の同国のミカエル・ジャン(Michaelle Jean)総督は26日、目の前で解体されたばかりのアザラシから心臓を抜き取って食べてみせ、国際的に苦境に立たされている先住民イヌイット(Inuit)のアザラシ猟への支持を示した。

 ジャン総督の最初の訪問地、カナダ・ヌナブット(Nunavut)準州ランキンインレット(Rankin Inlet)では、地元開催のフェスティバルにイヌイット数百人が集まった。ジャン総督は、英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が任命したカナダの元首代理として、今週、同国北部の9つの地域を訪問する。

 ジャン総督は、地元市民が総督のために解体したばかりのアザラシのもとにひざまずき、イヌイットのナイフ「ウル(ulu)」を用いて、肉をそぎ落とした。その後、総督は、主催者の1人に対し「心臓を食べてもよいですか?」とたずねた。

 カナダのCTVテレビによると、ジャン総督は、アザラシは「非常に美味」で「お寿司のような味」だったと述べたという。

 アザラシの血に染まった手をふいた後、ジャン総督は、欧州連合(EU)によるアザラシ製品の禁輸措置によって大きな打撃を受けることになるとの懸念も上がっている、カナダの伝統的なイヌイットのアザラシ猟と交易に対する支持を表明した。

 欧州議会(European Parliament)は前月、アザラシの商業捕獲への抗議として、EU域内でアザラシ製品の輸入や取引を禁止する法案を可決した。

 イヌイットなど極北地方の先住民らはこの禁輸措置からは除外されているものの、2010年から施行される同法が、イヌイットらの生活に必然的に影響を与えることになるとの懸念が広がっている。

■動物愛護団体は「失望」、一方でイヌイットのアザラシ猟には理解を示す

 一方、動物愛護団体は、商業捕獲は野蛮行為であるとして、捕獲を中止させようと近年積極的な反対キャンペーンを実施している。

 動物愛護団体、ヒューメイン・ソサエティ(Humane Society)のレベッカ・アルドワース(Rebecca Aldworth)氏は、「(ジャン総督に)深く失望した。商業捕獲をめぐる論争を考えると、彼女の行動は不適切だ」と述べ、「ジャン総督は、イヌイットのアザラシ猟を支持したのであって、アザラシの商業捕獲を支持していないということをカナダ人に向けて明確に表明すべき」と語った。

 また、動物保護団体「国際動物福祉基金(International Fund for Animal WelfareIFAW)」のシェリル・フィンク(Sheryl Fink)氏も、「イヌイットのアザラシ猟に反対している人はいない。われわれは商業捕獲に反対しているのだ」と語った。(c)AFP/Michel Comte

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