【5月18日 AFP】ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェ(Porsche)と同自動車大手フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)との合併協議は17日、両社の対立が深刻化し、一時凍結となった。

 フォルクスワーゲンの広報担当者はAFPに対し、ポルシェ側に「建設的な態度がみられない」と述べ、「それゆえ、現時点では協議を続けても無駄だ」と強調した。その上で、合併協議が凍結されたことを明らかにした。

 ポルシェ側は、「前週から始まった交渉は、まったく問題なく継続している」として対立を否定したが、18日に予定されていた協議が中止になったことは認めた。

 VW監査役会のフェルディナント・ピエヒ(Ferdinand Piech)会長がポルシェは合併前に約90億ユーロ(約1兆1500億円)に上る巨額の負債を削減する必要があると発言した14日以来、両社の対立は続いている。

 ポルシェとVWは今月6日、合併協議を開始することで合意。4週間以内の合意を目指していた。(c)AFP