【5月15日 AFP】米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し経営破たんした米自動車大手クライスラー(Chrysler)は14日、全米に3298店ある販売店のうち、約4分の1にあたる789店との契約を打ち切る計画を破産裁判所に提出した。経費削減を進め、伊自動車大手フィアット(Fiat)との提携を成功に導くためという。

 クライスラーが提出した書類によれば、同社の2008年の販売実績は約100万台で、販売店1店舗あたり303台にとどまっている。これに対し、トヨタ(Toyota)は160万台を1242店舗で、ホンダは120万台を1030店舗で販売しており、これらのライバルメーカーと比べて大きすぎる販売網が「経費の大幅増大と流通システムの非効率化」をもたらしていると説明している。(c)AFP