【4月1日 AFP】ロンドン(London)で2日に開かれる主要20か国・地域(G20)緊急首脳会議(金融サミット)を前に、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領が31日、金融市場の規制強化で合意できなければ途中退席する考えを表明し、世界的な金融危機への対策をめぐる米欧の対立を改めて浮き彫りにした。

 同日付けの仏朝刊紙フィガロ(Le Figaro)が伝えたもので、同大統領は3月初めの閣議において「(G20で)何の進展もなければ退席する」と語ったという。

 大統領は報道に関しコメントを出していないが、クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)経済・財政・雇用相は同日、英BBCに対し、大統領が「うわべだけの変化をもたらす決定なら参加しない」と発言したことを確認。「大統領の態度ははっきりしており、『もし会議で成果がなければ共同声明には署名しない』と述べた。つまり、退席するということだ。大統領の決意は固いと思う」と述べた。(c)AFP