【3月20日 AFP】オーストラリアでは、景気刺激策の一環として一時給付金が支給されているが、保守系野党は、犬や猫でも給付金の支給を受けられるとして政府の不備を批判している。

 ケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相率いる中道左派の現政権は、前月に成立した総額420億オーストラリア・ドル(約2兆7000億円)の景気刺激策の一環として、受給資格のある納税者に対し、900オーストラリア・ドル(約5万8000円)の給付金を支給している。

 これに対し、野党は、給付金は前年に納税申告をした人ならば、現在の状況にかかわらず、すべての人に支給されるという給付方式について、それに照らせば犬や猫でも支給を受けられるとして政府を批判している。

 野党関係者は、「現在、犬や猫でも給付金を受け取ることができるとの見方が持ち上がっている。納税申告を行った人が死亡し遺産がペットに相続されているとしたら、このペットたちが給付金を受け取ることになるからだ」と語った。(c)AFP