【3月11日 AFP】経営難に陥っている米金融大手シティグループ(Citigroup)は、前年の赤字から一転して、今年1-2月は営業黒字を確保する見通しだという。AFPが10日に入手した、シティのヴィクラム・パンディット(Vikram Pandit)最高経営責任者(CEO)による内部メモで明らかになった。

 パンディットCEOはメモの中で、「シティは09年1-2月に収益をあげている。それも07年第3四半期以来、最も好調な四半期業績となる見込みだ」と述べている。この2か月の収入は190億ドル(約1兆8800億円)以上だという。

 パンディットCEOは一方で、「四半期決算にはもう1か月残っている。市場の動向次第で結果は変わってくる可能性もある」と語り、慎重な姿勢も示した。

 シティはこれまで、5四半期連続で赤字を計上している。かつて世界最大の金融機関だったシティは、不動産市場の崩壊や金融危機などで大打撃を受け、現在は米政府から公的資金による資本注入を受けている。(c)AFP