【1月7日 AFP】政府は、電子機器などに用いられる希土類などを採取するために海底探査を行うことを計画している。希少金属(レアメタル)などについて、中国からの輸入への過度な依存を減らしていくことが期待されているという。政府関係者が6日、明らかにした。

 また、政府はこの計画で、石油や天然ガス、メタンハイドレートなどのエネルギー資源の産出能力の強化に取り組んでいくという。こうした海底資源については、2018年度までの試験掘削などを行うことを目指している。

 日本周辺の海底には豊富な資源があるとされてきたが、海底探査技術の開発には膨大なコストがかかるため、これまで探査が行われていなかった。レアメタルに加え、日本周辺の海底には、現在の使用量の5000年分の金や銀、コバルト、さらに100年分のメタンハイドレートも埋蔵されていると見積もられている。

 中国は世界のレアメタルの大部分を産出しているが、こうしたレアメタルは、日本企業にとって重要な分野である半導体やハイブリッド車の部品に用いられる。

 政府関係者によると、政府は3月にこの計画を最終決定し、4月から実施に移す方針だという。(c)AFP