【1月6日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露首相は5日、ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)に対し、ウクライナを経由する欧州連合(EU)加盟国向けのガス供給量を削減するよう命じた。

 ロシア当局は、ウクライナが欧州向けガスを自国用に転用していると非難しており、プーチン首相は、ウクライナが転用した分量と同量の天然ガスの輸出量を削減するというガスプロムの計画について、同日から実施するよう指示した。

 ガスプロムのアレクセイ・ミレル(Alexei Miller)社長は、モスクワ(Moscow)郊外の首相府で行ったプーチン首相との協議で、ガスプロムはEU加盟国向け輸出量の不足について、ベラルーシ、ポーランド、トルコを経由する別ルートの輸送量を増やすことで可能な限り供給を維持すると述べた。

 同日のガスプロムの報告によると、4-5日にかけてのロシアから南東欧諸国へのガス供給量は、平均24.7パーセント減少しているという。(c)AFP/Christopher Boian